逃出
ひだかたけし
森の向こうに空があり
私の思考が漂っている
地水火風はその中で
好き勝手に踊っている
私の感情の底に哀しみ溜まり
虚脱の寒気はいや増すばかり
自壊か決壊か知らないが
私の思考の四大霊が
盛んに戯れ因果の轍
余りに見事に跡付けるから
私はポカンと口を開け
空の向こうにデロンと露わ
じぶんの思考感情が
逃れ出すのを只観ている
自由詩
逃出
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ひだかたけし
2020-01-27 12:54:04
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