食感
三月雨

詩の味
私はまず言葉のリズムと耳触り
次に
一つ一つの単語の味わい

生まれたリズムに
味を乗せれば 
匂いに
温度に
湿度に色

何度も舌で撫で、
歯で噛みしめ、
喉へ受け入れると
頭蓋の裏に浮かび広がる映像
色をなくし薄れながら
記憶になる

白い画面に活字を探しながら

私は今日も詩を聴き、詩を食す




自由詩 食感 Copyright 三月雨 2020-01-25 21:40:04
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