さも当然に
ひだかたけし

無風に花瓶、
押し倒れ
転がる転がる
少女の手許

受け止める幼手
花瓶は砕け
甲高い笑い声
さも当然に

さも当然に、
笑い声響くたび
花瓶は粉々に
亀裂走っていく
円卓の上

少女は意識していない
少女はただ観てしまう
そのとき宙空に
赤青黄 光彩渦巻き
地球が真っ二つになる
その光景を

きれい

少女は呟く








自由詩 さも当然に Copyright ひだかたけし 2020-01-15 18:58:59
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