体がないから文字を与えて存在させます
完食

夏の夜
夏の海

砂、砂

そっと手に掬う
一粒、ひとつぶ

祈る、祈るのは
誰のため?誰かのための

作りかけの自分
少し、すこし傷に砂を入れたい

自分が変われるのか
多くの生命が辿り着く海の果て
それを吸い、流れ着いた砂

体の中に染みる世界の感覚
今、僕の瞬間


自由詩 体がないから文字を与えて存在させます Copyright 完食 2005-04-08 18:29:47
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