お正月
秋葉竹


アリバイは、崩れない、

紙飛行機は、落ちていた。

雪だるまが、崩れていた、

見渡す限り、雪景色。

お正月の、少し寂しい

公園に行って、冬空をみた。

あとで、ミカンを、食べたあと、

炬燵で、眠り込む。

アリバイは、崩れない、

私は、死んでいても。

元旦に、お雑煮を食べたけど、

今年は、白味噌にしてしまった。

鏡もちも買わずに、済ますつもり

だったのに、安い小さいヤツ、買った。

じゃあ、私の、心を殺したの、だれ?

真っ暗な、部屋での、年越しだったわ。

あなたを待って、幸せに、

なれないみたいで、殺したの。

これも、自傷行為というのかな、

アリバイは、崩れない。

あなたは、実は、犯人ではない。

どんな、証拠もない。

私を殺したのは、私だったんだ。

ポカポカの炬燵で、死んでる私は、

たぶん、二度と、

みらいの夢を、みれないみたい。





自由詩 お正月 Copyright 秋葉竹 2020-01-03 22:53:50
notebook Home 戻る