雪を、待つ
秋葉竹


もう寒くないのに
この冬は寒くなかったのに、

雪を待ってるなんて、バカばかり
あの日は、待っていたけれど

ただの風邪のように鼻水を
すすりながら、心も

カビないのは寒いからって
重々、承知してるけど。

だから空を飛ぶ
モズを見上げた。

視線よ、矢のように
刺されと願いながら。





自由詩 雪を、待つ Copyright 秋葉竹 2019-12-31 16:02:00
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