めざまし時計
mmnkt

明るい銃弾の色をした
めざまし時計が横たわっている
埃を布のように被って
孤独を基調として

さみしさに囚われ人は揺れる
時計の叫びにさみしさはない
小さな物のはっきりとした孤独は
人の世を支えているだろう
さみしさが与えるものは
傷の噴水、生臭い

ぬくもりに飽きて
製品の孤独や冷たさを
求める夜があってもいい
それは
平熱の証明になるから


自由詩 めざまし時計 Copyright mmnkt 2019-12-30 18:07:35
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