ひだかたけし

ふっと森の脇道に
消える女の
コートの裾が引き摺られ

土煙上がり
瞬間の
狂騒に黒い幹がそそり立つ

森はやがて雨に濡れ
ひっそり静まり返っている







自由詩Copyright ひだかたけし 2019-12-30 12:53:08
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