変わらず
ひだかたけし

変わらず
愛娘と手を繋いで歩いた
川沿いの遊歩道はあり
(愛娘だけ不在となり)
果てなく伸び行く
この年の瀬、
変わらず
私は独り生きて 居て
白い部屋で
晦日を迎える
変わらず
悪夢は訪れ
闇に手を伸ばしては
何も無く
ひとりきり
ひとりきり
呪文のように
唱える自分
変わらず
年は明けていく
だろう
街を
静寂が
覆うだろう

すべては、
変わり続けて
変わらず。










自由詩 変わらず Copyright ひだかたけし 2019-12-29 19:44:20
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