繋ぐ命
ひだかたけし

パチンパチンと音がする
シュンシュン シュンシュン、音 響く

半端な冬の夜半過ぎ
黒ずみ弾ける二股鞘と
剥き出される真っ赤な種子
街灯に照らされアトランダムに
蒼い地面に撒き散らされ
チカチカ光り命を繋ぐ

百のうち
一つか二つが春迎え
残りは全て息絶える
犠牲のうち忘却のうち
地上に在るモノ 立ち上がる、
新た新たに繋がれて


自由詩 繋ぐ命 Copyright ひだかたけし 2019-12-26 21:17:58
notebook Home 戻る