このところ
ひだかたけし

愛娘が毎朝八時に起こしに来る
歪み捩れた時空の層を超えるのは
なかなか大変だそうだ

)合鍵を作ってやろうか?ちゃんと電車に乗って来いよ

おはようのキスをしながら僕は言う

)そんなことしてたら学校に遅れちゃうでしょ

なるほど
それはそうだ

それにしても娘のドライな口調は相変わらずで
僕は思わず布団の中で笑ってしまう

彼女の廻りをコバルトブルーの帯が
濃密に取り巻きうねっている

物凄い勢いだ

きっと望み通り
南国の海沿いに住んでいるんだろう








自由詩 このところ Copyright ひだかたけし 2019-12-20 18:17:39
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