もてあます雪
アラガイs


年の瀬も終わりがちかづくと考えてしまう

ことしは雪が降りつもるのだろうか、と
~重い冬用タイヤが心配になるのだ

交換すればお金はいくらかかるのだろう 
古着から薄着を折りたたんで収納している

ふいにタイヤの擦れる音が聞こえてきて
~近所の爺さんがデイサービスから帰ってきたのだ

手をひかれ足もとの揺れも日増しに大きくなる
礼服を新調することも考えておかなければならない

預金通帳には詳しく記載しておこう
そう考えているだけで午後の夕日は近づいてくる

きっと春になれば芽もうごきだす

雪は持ち越すのだろうか
防寒着もかさばり

明けましておめでとうの
心配はつきることもない







自由詩 もてあます雪 Copyright アラガイs 2019-12-13 14:41:10
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