木陰の下
霧の小灯

雨が好きと君は言う
晴れは音がしないからつまらない

狼が好きと君は言う
木は喋らないからつまらない

ならば、ならばなぜ
君はそんなに鼻をすすっている
君はそんなに傷ついている

なぜ君は辛いと泣いている

刺激がないのはつまらないと
泣き腫らした目で笑いながら
土砂降りの荒野へ
狼の住む森へ

どうか


自由詩 木陰の下 Copyright 霧の小灯 2019-12-12 19:13:03
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