被弾する
嫌いな食べ物を食べさせられて
氏にしてみればお菓子のつもりだろうに
小さな悪人はそこかしこにいる
善人と同じ顔をして
弾は口から入り内臓へ
そして内臓をネズミのように掻き乱し
皮肉としてささやかな
ささやかな嵐を巻き起こす
ネズミを消すための呪文はない
狭すぎてうんざりだわ
恐れを断捨離して
ときめかない恐れは捨てようか
傷口から何度も
恐れが噴き出そうになる
放っておけば海だ
恐れの海だ
私は見てみたい
先人たちが見ている
小さな悪人の目線で出来た
「常識」を作り出す鎧を脱いだ先の
自分の水たまりを