冬ざれの向こう岸
丘白月


枝の手がほどけ落ち
葉は種を守るように
幾重にも重なり冬を越す

冬ざれの向こう岸には
もう雪の精が待っている
みんな眠るのを待っている

朝になれば木霊が六華を生むでしょう



自由詩 冬ざれの向こう岸 Copyright 丘白月 2019-12-01 20:19:34
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