妖精の足跡
丘白月


寒い冬は好き
街中のドアも窓もすべて
隙間風を少し残して
閉め切ってしまうから
私は誰にも気づかれず
妖精とピアノを弾く
漏れ溢れる音は庭に流れ
雪に小さな笑窪を残していく
妖精の足跡のように



自由詩 妖精の足跡 Copyright 丘白月 2019-11-24 20:20:25
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