歌詠みに与えない歌
こたきひろし

めらめらと陽炎揺れる繁華街欲望勝手に走り出す

黒和服凛々しき姿は美しく遺影を抱いて霊柩車

眼を病んで片方失う人からの電話着信明るいメロディ

黒髪が老いて衰え真っ白に姉の青春今何処なり



短歌 歌詠みに与えない歌 Copyright こたきひろし 2019-11-24 09:23:07
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