破片
きみのてを

洗濯物が乾くのを死んだ目をして眺めている男の目が
違う世界を視ているのを私は知っている
夢もハンカチも青もいつか汚れてしまうのを
当たり前に魂が記憶している

向日葵を旗にして歩いていこう
傷をアクセサリーにして踊っていこう

君は花瓶に差す一輪の命ではない
今飛び出すべき硝子の破片だ


自由詩 破片 Copyright きみのてを 2019-11-22 21:21:01
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