暴言淘汰フラワーズ
もとこ

「ねぇ、
「予想と違ってびっくりした?
「ちょっと認識が甘すぎだよ
「美しい魚だけのはずないじゃん
「ネットが海だと言うならさー
「水死体くらい浮かんでるって

生ゴミみたいな自意識が
あいつらを笑えないピエロにする
(今じゃ珍しくもない腐敗の群像)
謝ったら死んじゃう病を抱えて
互いを凶暴に慰めあってる

誰かに向けた言葉の刃が
間髪を入れず自らを切り刻む
だけど哀れなくらい鈍感だから
決して痛みを感じることはない

今宵もあいつらは吠えまくってる
神様にだってお構い無しだから
聖なる母は微笑みながら
幼子のために中指を立てた

「あいつら泣きながら
「口々に『タヒね』って叫んでたけど
「夜明け前にみんな枯れちゃったね
「やっぱりさー、無理だったんだよ
「未熟さだけが売りのフラワーが
「潮風の中で咲けるわけないってw


自由詩 暴言淘汰フラワーズ Copyright もとこ 2019-11-18 21:52:11
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