流砂
ひだかたけし
白い部屋に横たわり
独り時が過ぎるのを
さっきからずっと眺めている
)右足の親指が急につり
)反り返ったまま動かない
無音無言の部屋のなか
時は流砂のように流れていき
私が上げる呻き声を
静かに静かに消していく
自由詩
流砂
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ひだかたけし
2019-11-17 00:33:16
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