現夢〇大雪原
ひだかたけし
真夜中の一時過ぎ
巨大な目ん玉のお化け達
天を埋め尽くし
ピカピカピカピカ
青白く黄白くまた赤く
揺らぎ明滅しながら
迫って来る迫って来る、
大雪原に独りぽつねんと立つ私に
小学五年の私は呆然として
(星座なんかはもう見分けられず)
気付くとその場にうずくまっていた
そうして
恐怖やら歓喜やら郷愁やら
じぶんの奥底の深い深い処から沸き起こる
様々な感情の坩堝にあって
何か異様なもの達の凝視を
只ひたすら確かに感じていたんだ
無数無限の垂直に降るその凝視を!
自由詩
現夢〇大雪原
Copyright
ひだかたけし
2019-11-11 22:03:17
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