光の午後と郵便脚夫(改訂)
ひだかたけし

木立の合間から
空の青が覗いている
木立の緑は裏光り
鳥達の群れが過っていく

ああ全くそれなのに
この美しい光の午後、
俺は陰気な郵便脚夫のように
街から街へと急がねばならない
何かに忙しく追い立てられ
街から街へと進まねばならない

)晩秋のキリリと高い青空が
)忙しく生きるこの俺を
)無表情に眺めている

木立の合間から
空の青が覗いている
木立の緑は裏光り
鰯雲が流れていく




自由詩 光の午後と郵便脚夫(改訂) Copyright ひだかたけし 2019-11-07 16:57:45
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