オレンジミュージアム
丘白月
天窓にひとり
夕日に火葬されてひとり
赤とんぼひとり
馬鹿な詩人なら
まるで自分のようだと
同情を誘うような
ありふれた言葉を書くだろう
ただただ
救えない
絶えゆく命を見て
そこに投げ掛ける思いは
生まれる前から決まっていた死に場所だと
そこが決まっていた死に場所だからと
せめて美しい光の中で
自由詩
オレンジミュージアム
Copyright
丘白月
2019-11-07 07:08:04