どうにもとめられない衝動
こたきひろし

母親の産道をやっとの思いで通り抜けた

力んで力んで激しい痛みに耐えてくれた
母さん

私は産声をあげた
「おめでとうございます。元気なおんなの子です」
私を取り上げてくれた助産婦さん

確かに私のお股の間には女のこの印

そして
私は
自分の生年月日を聞かれたら
即座に答えられるまでに成長した

でも
それがいつからだったかは
どうしても思い出せない

それを思い出しても
何の意味もないかもしれない

そんなの問題じゃない

だけど
女の人生の課題はヤマズミダ
私はその日
最大の登竜門をくぐらなくてはならなくなった


私はその夜
始めて男の人と二人だけになった

緊張する
そして
興奮もする

ずっと思い描いていた瞬間がやってきた

痛いって友達から聞いてたけど
怖いよ
血が出るって言ってだけど
どのくらいだろ

でも
でも
友達はみんなみんな
経験してるって
誇らしげに言われると

そりゃあ
私もね

でも大丈夫かな
この男

最初は
慣れてる人がよかったかも

なんか男もだいぶ緊張してる
ぎこちない

やっぱり
最初は慣れてる人がよかったかな

 私は言葉の芸術家にはなれないので、作品は美しい調べをお届けできません。私も人生に悩み多き人間なので、現実からはできるだけ逃避行したいです。結果的に作品は低レベルな読み物なのでご了承ください。お目を汚すかもしれませんから。

何はともあれ自分が書く事で自分自身を楽しませたいと思っています。それが第一の書く事の理由です。そこには衝動的に等しく書いてしまう自分がいるのです。
自分がいます。


自由詩 どうにもとめられない衝動 Copyright こたきひろし 2019-10-18 05:45:47
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