恋の真理の扉
秋葉竹



目の前を
私の中の諦めが
口笛吹いて歩いているよ

どうとでも
なれとまごころ傷つけて
すれ違う恋、なんてバカなの


ドアを開け
そちらの夜を覗いたら
まるで十字に祈る正しさ

集まろう
このお祭りはこのときを
忘れちゃダメだと、今生きる風

無理をして
無理を承知で片恋を
満月にする魔法はないよね



守りたい
人がどこにもいない夜、
鏡の中のそいつは嫌いだ


絶望を
忘れた頃に捨てられた
希望が小さく鳴いてすり寄る


動かない
もうかたくなにわがままに
恋の真理の扉の前で


この恋が
君のやさしさにかるく触れ
驚いた目が涙を浮かべた






短歌 恋の真理の扉 Copyright 秋葉竹 2019-10-08 01:01:22
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