闇の推移(改訂)
ひだかたけし

西の空が
赤銅色に燃え残り
薄暮が辺りを包む頃
俺は拳を握りしめ
一心不乱に進んでいく
腹の底に蟠る
抑えがたい不安感に
鼓動激しく息を継ぎ
夕闇の道を進んでいく

西の空が
漆黒に艶めき始める頃
夜闇の奥に胎動する
無数の襞持つ生き物が
白壁囲う匿名の
無機空間に息を吐く


自由詩 闇の推移(改訂) Copyright ひだかたけし 2019-09-30 16:48:06
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