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ふじりゅう

詩というものが様々に形を変えながらも生き残っていることは、非常に喜ばしいと思っている。特に最近(といっても一昔前と言えるが)「現代詩」という形で新たに自由に詩を構成出来る分野が発達したことは、純粋に芸術の発展であると考えている。
どうもこんばんは。詩歴25年、芸術という分野に身を投じてきた橘利紀です。手前味噌な発言となってしまいますが、芸術を追究してきた人間としてどうにも許し難い事がありましたので、皆さんにお伝え出来ればなと考えております。

私は6年ほど前からインターネットを使い始め、ブログにて詩を書き続けてきました。しかし、中々ブログというのは難しく、ネットの広大な情報の海の中で私の作品へ辿り着ける人はそうそう多くはありません。
そうこうしているうちに、たまたまこちらの現代詩投稿サイト「ポエトーク」を見つけました。どうやらインターネットにおいて、合評会のようなことを行っているサイトらしい。私は芸術家の端くれとして、自身の作品を沢山の方に読んで貰いたい気持ちは当然あるし、何なら真摯な芸術的批判意見を受ける事も良しとする人間でありました。

そもそも、芸術って一体なんなのでしょう。私が一介の芸術家として思うのは
【芸術とは叩き合い】
だということです。日本が誇る刀鍛冶職人は、鉄を熱し金槌で延々打ち付ける事で鋼を生み出します。鉄の原子の密度を極めて密接に結びつける事で、鉄より強堅で魅力的な芸術的武器を作り出すことが出来るのです。

私はわくわくしながらサイトを閲覧し始めました。しかし、そこに広がる光景は私の想像を遥かに超えて常軌を逸した世界であったのです。
サイト内の作品は総じて芸術性の欠片もない、詩と呼称するのも躊躇われるような駄文の山でした。それだけでも阿鼻叫喚ものであるのに、そんな駄文に対して「すごく良かったです!〇〇さんの作品いつも楽しみにしてます!」だの、「とても面白かったです!」だのと言った、本心なのかも明確でない狂言綺語な「お褒め」の言葉が散乱しているのです。
私は唖然としました。
芸術とは他者を罵倒し、作品を酷評し、その相互作用によってまさしく「玉鋼」を生み出すものなのであり、断じてこんな無知蒙昧な輩のお褒め合いの為に使役される芸術分野ではないのだ。
私は、こんな愚かな場所を愚かなままにのさばらせる事に、恐怖を覚えました。
人間は誰しも正義感を持ち合わせているものであり、そのそれぞれの正義をぶつけ合う事で社会が歪に動かされているのです。私の正義を正義のままに主張する権限は当然持ち合わせております。私はまさに指をハンマーとし、キーボードを打ちつけ、打ちつけました。ただ鋼を生み出すために、私は敢えて心を鬼にして若者達へ火種をぶつけます。

私はあらゆる手を使い、この場所を何とか芸術家たらん方々の修練の場としたい、そして救いたいという一心で日夜サイトにアクセスしました。無論詩も投稿しました。しかし、彼等は驚くべき事に一向に理解しようとしません。なんと、ここまでこの場所に毒されているのか、何という極悪非道なサイトだろう。このサイトがあるばかりに、芸術家たらんとする若者が斯様な形で才能を無為に終息させてしまうなんて…!愚かしい。
愚かなサイトだ!!!

私は善意と正義をもって昼夜を問わずサイトへアクセスしていました。すると突然、このような文面がログイン画面へ現れたのです。

【エラー:このアカウントはアクセス制限がかけられています。】

馬鹿な!何故私という言わば腐敗した地を再生させる唯一無二の存在に対して斯様な処遇を行うのか。。。運営の中里とかいう輩はつまるところ、サイトを良質な次元へ変異させようという向上心が全く備わっておらず、現代詩という芸術的価値の高い分野を己の自己愛の為に使役するだけの場所にただの居心地の良さを覚えているだけではないか。ぬるま湯に浸かっている内は華だが、適宜熱湯で温湿を維持しないと最終的にはサイトが冷却され汚れた水にしかならない事が何故解せぬのか理解に苦しむ。なぜそんなことをするのか?
結局中里とかいうカスは期待値の高い詩人をこのゴミ溜めの様なサイトで無益に消費し、「お褒め合い」をして何となく心地よい気分に浸りたいだけのくだらん人物としか感受しようがない。その行為によって将来有望な若者をスカスカのクズに変えてしまっている事への自覚もない。



許し難い。



(そう呟き、キーボードを煩く鳴らす。)
(「Gmail 新規作成 方法」)
【真っ暗な部屋、デスクトップは光る、うねる ひとつなぎの正義が連鎖する】




―――




平素よりお世話になっております。ぽえとーく運営の中里です。


ここ数日で、 「トッシー@芸術家」 という非常に悪質な荒らしが現れた為、他サイトの皆様にも周知致そうと存じご連絡致しました。
この人物は、ここ数日の間で実に100を越える作品に対し「クソな作品だ。死ね。」「馬鹿は詩を書くな。」「読んで不快になった。失せろ。」「ゴミ人間の出すゲロを見せられてる気分だ。」等の常識の次元を遥かに逸脱した異常な罵倒酷評を連投し、また反論を受けると「ゴミクズが芸術家たる私と話す権利はない。」「中里しね」等と対話及び議論を勝手な感性で拒絶するという常軌を逸した言動を取り、掲示板の治安を致命的に乱しました。即刻アカウント制限をかけましたが、同一人物と思われるユーザーが連日アカウントを作成しておりまして、いたちごっこの様相を呈しています。他サイトにも同じ人物が同様の荒らし行為を行う可能性がございますので、皆様くれぐれもご用心をお願い申し上げます。
氏の詩作品を何作か記述しますので、同一の作品が投稿された場合は速やかにアカウント制限をかけられるようよろしくお願いします。


〈舞〉2019.09.24.05:31
月光響く道途
僕らは同じ死神を見ていた
投げ銭は彼女達の食事になる訳ではなく
豚小屋の維持費に費やされる
それでも彼女達は死神となる
後ろは向かない ひたすら前で凛とする
毒にも薬にもならない微笑みが
どこへ昇華されるのか知りたかった

※5年ほど前に書いた詩です!我ながら完成度が高いと思いました!!
(原文ママ)

〈デスクトップ〉2019.09.24.23:10
真っ暗な部屋、デスクトップは
光る、うねる
ひとつなぎの正義が連鎖する
キーボードが怨嗟の声を鳴らす
私は謝りたくなりながら
涙をこぼしながら
正義の旗を振りかざす
泥の舟をどこかへ漕ぎ出したら
船へしがみつく君たちがいて
体を拭いてやりたい
ありがとうを言いたい
彼等にはまだ届かないだろうけど
いつか声が届くまで
いつか声を聞かせられるまで
粘着的な病魔から君たちを救い出す
絶対に



長文失礼致しました。



詩投稿&共有サイトぽえとーく 運営代表 中里理恵


自由詩 ぽえとーく Copyright ふじりゅう 2019-09-29 00:39:15
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