ペール・ラシェーズ墓地の妖精
丘白月
パリの妖精
第15話「ペール・ラシェーズ墓地の妖精」
蒼く透きとおる夜
フクロウの朗読会
星のワイン
黄昏の置き手紙
月明かりで描く魂
ピアノの音
墓石をノックする妖精
今夜は誰と遊ぼうか
オスカーはいつも笑って言う
妖精さんそのワンピースは
僕のほうが似合うよと
ショパンは新曲が出来たと言う
妖精さん僕の肩でお聴き
君に贈る歌だよと
アランは妖精の幸福論を話し
最後はいつもこう締めくくる
そうか君は生きているんだねと
生まれ変わったら今度は
街で逢いましょう
妖精はそう言った