ソナー
カマキリ
見つけたりない気がして
海底を泳いだ
短い手足がだんだんしびれていく
水圧のせいかな
ちょっと戸惑って
いつかの風船がひっかかる
悲しみにすら触れられない
それじゃあ笑われちまうだろう
生きた心地だって感じたい
誰かがいてもいなくても
嘘を落として割ってしまった
きっと組み直せないよ
君や彼の想像でぼくはどんどんふくらむのさ
大人しくしていてよ
締め上げた白い骨
大事そうにささやいておくれ
忘れてもいいから
積み上げた言い訳に名前をつけてくれ
壊すたびに散らばっていく泡になる日まで