シュペルヴィエルに捧ぐ
梅昆布茶

海に住む少女に会いにゆこう
大西洋の沖合いはるか

めったに船もとおらない
まぼろしの町へゆこう

アイルランド訛りがとびかうはずのタバーンには
看板娘のひとりもひつようだし

だれもいない町にガス燈がともってゆく夕暮に
だれかが着るかもしれないバスローブや

だれかがたべるかもしれないクロワッサン

そうすべての女性が彼女にとじこめられている
そんな孤独な少女に会いにゆこう


自由詩 シュペルヴィエルに捧ぐ Copyright 梅昆布茶 2019-09-07 09:24:59
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