月見草
あおいみつる

廃墟化した団地に蝉しぐれが木霊し

紫外線にへこたれない夏草が生い茂る空き地

眼をやれば月見草が微笑んでいる

幸せも 不幸せも 絶望も 希望も

混濁し合いながら曖昧な執着へと向かう

そして引き潮のように季節は移り行く




自由詩 月見草 Copyright あおいみつる 2019-08-21 18:06:01
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