ハチの情
服部 剛
一心不乱に庭の草をむしる中
訪れたアシナガバチが 数秒間
目線の先を漂い
静かに通りすぎていった
おととい
合羽
(
かっぱ
)
で全身をまとい
屋根の下にぶら下がる、ハチの巣へ
殺虫剤を噴射!
(僕はそっと 手を合わせた)
遮二無二汗する…僕を
刺さずに去っていった
アシナガバチ
もしや
情
(
なさけ
)
とやらがあるのかな
自由詩
ハチの情
Copyright
服部 剛
2019-07-23 17:23:37
縦