水と油
服部 剛

生きてるとどうしても
日々の狭い箱の中で
図太いおばちゃんに出くわして
むかかっ ときちゃう
僕の狭い心

そんなおばちゃんの
密かなチャーミングさや
ひたむきさや
ひたぶるさや
人知れぬ過去の悲しみ
については
僕よりもう少し上手に世を渡り
人間のできたひとの目から
みえるもの

だから僕は
むかかかかかかかかあ~~!
って、紙に書いて
小さく畳み

内緒の神棚に置いて
両手を合わす

ごめんネ、そして 幸あれ
とは言わないが
いつの日か きみと握手  






自由詩 水と油 Copyright 服部 剛 2019-07-09 21:30:20
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