バス停「第一話」
丘白月
詩的小説「バス停」
新しいこの街で一人で生きていく
近くのバス停で時刻をメモする
バスが停車して扉が開く
「すいません乗りません」
「メモしているだけで・・・」
笑顔の運転手は同級生
「あっ!」と言う間もなく
去っていくバス
明日から逢える
気づいてくれるだろうか
卒業してもう十年も過ぎて
だけど私は知ってる
あなたは結婚したって
告白した遠い秋の日
私はあの日のままなの
毎日乗るわ
だってバスが・・・
一緒になれる部屋だもの
自由詩
バス停「第一話」
Copyright
丘白月
2019-06-30 11:26:05