Boo と幸せについて
AB(なかほど)

 今
 そんなに強張っているけど
 肩の力を抜いて
 眉間の力も抜いて
 下唇の下の力も抜いて
 そしてなにより
 心の力を抜いたら
 自然に腹の力も抜けるから
 そしたら
 Boo
 Poo
 ときには
 Suu
 僕の前では何も気にしなくてもいい

 とはいえできれば
 いくら歳を重ねても
 Boo のときには顔を赤らめて欲しい
 Poo のときにははにかんでて
 Suu のときには知らん振りしててもいい
 僕も気付いてるけど知らん振りしてるよ
 みたいな顔をしてるだろう

 たとえば
 あんなことやこんなことや
 気持ちのいいこととか悪い事とか
 僕だけとか君だけとかが気持ちいいときとか
 あんなことやこんなことで
 腹がたったり泣いてみたり
 それを解りあえなかったりしてるときとか
 でも
 Boo ってすれば笑っていいから
 少しは顔を赤らめて欲しい

 ときには僕のせいにしてもいい
 あんた場所柄わきまえやあ
 なんて言ってくれれば
 腹の調子のええ証拠や
 って言い返すから
 そしたら君も
 体内環境よくせなあ
 ビフィズス菌ぐらい飼いやあ
 ぐらい言い返して欲しい

 そんなふうにしてれば
 死ぬまでお腹の調子はよくて
 次の世界に行く前に
 皺くちゃの君は僕の側にいて
 もしもまた
 Boo
 なんてしてくれれば幸せで
 君が孫達の前で顔を赤らめたなら
 僕は
 なんやわしの腹だけままだまだ元気やなあ
 って言うから
 みんなで笑って欲しい


  


自由詩 Boo と幸せについて Copyright AB(なかほど) 2003-11-20 03:51:06
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