橋の上から見た川面
あおいみつる

皐月の爽やかな空のもと
あきらめ切れないどす黒い欲望が
私を飲み込もうとしている

虚栄と貪欲の渦の中に巻き込まれ
それを手放せば楽になれるだろうに
幸せになれるのに
我欲が、肉がそれをゆるさない

まるで黄泉の燃える炎
憤りと無慈悲
愛のない砂漠 闇


   初夏の日差しのなかサングラス越しに
   川面に映る魚の影を目で追った



のんびりと釣り糸を垂れたい


自由詩 橋の上から見た川面 Copyright あおいみつる 2019-05-22 13:47:25
notebook Home 戻る