花の墓 (改稿版)
帆場蔵人

一輪挿しの花を
わたし達はただ愛で
やがて枯れたならば
裏の畑に埋めて

忘れてしまうでしょう
なぜ、忘れてしまうのでしょう

そうして人々はまたこともなく
明日の朝を、明後日の夕をむかえて

(忘れるというのは
  癒されていくことだもの
    そうかしら、そうかもしれないね)

  花を愛でるのです


自由詩 花の墓 (改稿版) Copyright 帆場蔵人 2019-04-25 22:13:18
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