たんぽぽ
はるな
季節はつぎつぎ仕舞われて
ま新しいシャツの朝、とびはねた分だけ沈む靴
いつ吹雪がきてもいいように準備しておくんだよ。
たんぽぽを乾かして瓶詰めにして
転んでも泣かないように、いつもすこしだけ傷ついておくといい
そう、
死ぬのがこわくなくなるように、少しずつ死んでおこうと思った。
それからわたしは16歳で、庇護されて、甘やかされていたけど、
それでもだれも一緒に転んではくれなかった
シャツ、ビル、自転車の影がゆがんで動くのがおかしかった。
指定された服をきちんと来て、
いつもすこしだけ傷つこうとしていた