春だのに
坂本瞳子

表に出る

冷たい風を受けて
少し歩を進め
暖かさを覚える

手袋を外し
マフラーをほどき
コートの前を開く

玉響に春の訪れを
この身に受けてみる

気分が晴れはしないけれど


自由詩 春だのに Copyright 坂本瞳子 2019-03-13 21:38:25
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