横顔
佐白光


 カウンターで待っている

 あなたの隣が私の指定席

 横顔が好きでした

 好きと言うよりも

 正面から向かい会えない弱い心

 あなたの話を聞くだけの貧しい心

 雨の夜 テーブル席で待つあなたを見つけた時

 訳もなく悲しくなりました

 深呼吸をして正面に着席

 震える膝を手で押さえ

 貴方の言葉を待っている

 「君の顔いつも正面から見ていたいんだ」

 ありがとう

 あなたの瞳きれいです

 

 

 


自由詩 横顔 Copyright 佐白光 2019-03-03 01:04:58
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