真夜中の解放区
塔野夏子



真夜中の解放区にたどりついて
心はこわばっていた輪郭をほどいてゆく
すると時空はみるみる遊色化し
心の奥に隠れていたいちばん柔らかい部分と
とめどなく融け合うのだ

やがて眠りがおとずれるまで
融け合ったまま揺れて踊り戯れるのだ




自由詩 真夜中の解放区 Copyright 塔野夏子 2018-12-19 11:20:08
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