年の瀬2018
はだいろ


昨日は会社の忘年会だった。
ああ、あの主任の女性は可愛いなあ・・・
突然指名されても挨拶に怯まないし。
育ちが良く、聡明で、破綻のない人生なのだろう・・・
やけくそ気味にどーでもよいが・・・

誰も僕に興味がないので、
当たり前だけど。
話題もなく、ちょっとエッジのきつい冗談が、
一部のおばさんを受けさせただけだった。
ああ、もったいないような気もする・・・
俺はこんなに面白いのに・・・なんて
ちょってでも、
好かれようなんて気持ちがあって、
話しかけられないのなら・・・
実に、まったくもって、くだらない・・・


忘年会の会場に行く前に、
時間があったのでレコード屋に行き、ジョニミッチェルのシングルを買った
前もこの店でジョニミッチェルのシングルを買った
たまたまだ
ジャケットもいいし音もいいし曲も最高だ
安かったし良かった


帰ってきたらもう終電で、
体を捻じ曲げて電車の中で寝ている人は、
どこへ帰っていくのだろう
僕はお風呂場に貼られたメッセージを読んでから
発泡酒を手にテレビをつける
「換気扇を40分回すこと」
深夜にジムジャームッシュをやっている
なんだか気分にあって心地が良い
高校生の時、友達を集めて見たのだった


でも途中で眠くなった
俺はこんなに面白いのに
ああ、もったいないよきっと・・・もっと表さないと、おもてに
レコードをかけて、
ひっくり返す前に寝た






自由詩 年の瀬2018 Copyright はだいろ 2018-12-15 10:55:54
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