ト なって4 書く、打つ、叩く 
ひだかたけし

書く、
打つ、
叩く 言葉
ひたすら 
書く、
打つ、
叩く 言葉

朝方
酷くうなされ
幻のなか
さ迷い出た
便所に行っても
幻に包囲され
恐 
の文字、
踊った

剥き出し純白の牙、艶やかなその肢体、紫暗色に澱む空
さらにその奥、
襞折り蠢く
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇

死、
死のリアル
うっすらとひんやりと
忍び寄る
高まる
官能!
恐怖にも増して
勃起する男根

の文字、
踊った
躍った

俺は
逃走する
ため
文字を
綴る
俺は
肉薄する
ため
詩を
音読する

書く、
打つ、
叩く 言葉
ひたすら 
書き、
打ち、
叩く 言葉

言葉は0(ゼロ)トなって滑っていく
言葉は音トなって響いていく
∞無限の宇宙へ
やわらかなうちゅうへ
コトバが発生する現場へ
声の木霊する遥か遠く近くへ

底無し底抜けのカオス渦巻き
恐怖狂気官能全て全て呑み込まれ
0ト成ッテ音ト鳴ッテ!






自由詩 ト なって4 書く、打つ、叩く  Copyright ひだかたけし 2018-12-13 17:15:59
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