慟哭の夜
秋葉竹

(慟哭)

世界に影を落とした優しい諦めを知らないで惨めな豆腐の角はたいせつに磨いたアクアの舌。はもうないけど人狼の夜は深く更けゆくばかり火の鳥を知らない?

(うそ。知っている。)

悲しみばかりオレを打つ雨の汚れない言葉。なんてないから世界はただ明るく輝いて寂しい化け物を楽しみ

(遠くから来て、遠くに帰る。)

ものどんなドン底の夜も蒼く叱る月。めのまえのものまねが価値があるとなんでそんなくだらない絶望を飲み込まなければならないわからないものしか生きて行かない慟哭の街?

(ああ、そうさ。)
(そういえば、)



慟哭の
街の人しかいなくって
殺してほしいとたよれない夜






自由詩 慟哭の夜 Copyright 秋葉竹 2018-12-04 23:36:51
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