太陽
ミナト 螢

落とした視線に降り注ぐ光
飛び散った心をまとめるように

照り返す熱を真っ直ぐ感じる
一筋の軌道を希望と呼んだ

指先から抜けてどこまでも行けば
体に傷を残す優しい糸で
檻を作った逃げ出さないために

誓いの場所はいつだってここだと
胸を叩いて自分で目を覚まし

行ってきますと伝える声だけが
高らかに昇るあの空の果てで
切れていくのを美しく思った

あみだくじみたいな人生を引き
当たりか外れかなんて知りたいの

視界良好な情熱の蓋を開ける時
燃えているのはどっちなんだろうと
太陽の目を見てはいけないよ


自由詩 太陽 Copyright ミナト 螢 2018-11-15 08:23:01
notebook Home 戻る  過去 未来