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竜門勇気


ひさしに積もった
雪は
何を待ってると思う

君は自分のことがわからないことについて
どう思う
と思うともう重くてたってられねー

次第に強くなる
風の夜に
窓は何を感じてると思う

君は盲目のまま世界の色彩を語る
こういう
堂々とした煙はもうもうとうまく視界を消すだろう

君は喋らなくなった
話題は尽きたんだ
見つめ合うだけで満足するような
そんな仕組みができたんだ

美しいバイアス
それは欠けているのに動く
なぜ動くかわからない
わからないことは美しい

見にくい繰り言
この暖かさを感じるために
いままで震え怯えてきたのかもしれない
この暖かさを感じるために
いままで震え怯えてきたのかもしれない
この暖かさを感じるために
いままで震え怯えてきたのかもしれない
動きがないことは
何かが尽きた結果とは限らない

僕は
君が死んだことは
完成のなかの一つの原型だと思う
完成が
悲しさや寂しさを伴わないなんて限らないだろ?
涙をこぼすたび何かは完成してるのかも
寝床で震えて叫びそうになるたび
それは完全にのまれていくんだ

君が好きだというたび
僕はさみしい
それは君が完成したことを示すからだ
話しかけるのをやめる
僕がその不変を忘れるのなら
ずっと幸せでいれたのに

ひさしに積もった
雪は
永久にこの凍えた夜が続くと

次第に強くなる
風は
いずれ何もかも風の中に舞うと

夢を見る
僕らは
ここにずっと入れると

思ってる


自由詩 i hope you've enjoyed listening to everything i wa... Copyright 竜門勇気 2018-09-28 23:41:05
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