生活
ミナト 螢

壊れない社会のジップロックで
閉ざされた心が温められて

喜びの沸点を分かち合うような
家族がいれば幸せなんだろう

目の前の線路をコピーしても
繋ぐことがうまくいかずに置いた

動かなくなった電車の景色が
そのまま僕の部屋の窓に映る

顔を隠したモザイクが歌う唄を
いつまで信じていたんだろうな

アルミホイルに包んだ夢を
冷凍庫に入れ永遠に忘れよう

欠けているのは前歯だけですか
解りませんと誤魔化した今日も

赤いシールで割り引かれた
この命だってきっと燃えている


自由詩 生活 Copyright ミナト 螢 2018-08-30 19:28:37
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