日常
こたきひろし
金がないのは何もないのに等しいかな
何もないのは死んでいるのもいっしよ
かもしれません
朝
まな板が包丁で叩かれる
食材が切られ
瓦斯に火がつけられて鍋に水が張られる
魚が焼かれ漬け物が盛られ納豆がかき混ぜられて糸をひく
出来上がった味噌汁
それらが食卓の上に勢揃い
そして最後に温かいご飯が盛られる
毎朝
それが約束されているのが
結婚と言う契約
じゃなくて
男のかってな妄想でした
契約書に署名捺印したら
女が男の為に
男が女の為に
守らなければならない契約
の中に含まれてる訳じゃなくて
結婚によってお互いが果たさなければ
ならないサービス
なんだと決めつけては
いませんか
パートナーへの
性の提供
性の共有
その為に義務づけられた
夫婦間以外における性の交流禁止
夫婦生活にお金がなくなったら
契約を破棄されかねません
お金がなくなったら何もないに等しく
何もなくなったら死んだもいっしょだからです