降り込まれて
葉leaf

激しい雨に降り込まれて
部屋の中でひっそり灯りをともす
君が生まれたときもこんな雨だったか
僕が死ぬときもこんな雨なのか
雨水は生きていて
都市に自然の生命を注ぎ続ける
君は雨が好きか
訊いたことがなかった
僕は雨が好きか
語ったことがなかった
僕たちまだまだ話し足りない
激しい雨の音に囲まれながら
次は雨のことを話してみようと
そういえば君と会う日は雨の日が多かった


自由詩 降り込まれて Copyright 葉leaf 2018-06-17 00:49:56
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