永遠の空
ミナト 螢

ジャングルジムに頭をくぐらせて
白い天使の輪が輝きました

空を目指してよじ登った頃は
ゴールに辿り着いたと思った
ひとつの山を越えた時のように
爽やかだと言える汗が光る

高層ビルが立ち並ぶ景色に
背中を潰されても負けないで
屋上で飲んだサイダーの味が
泡を巻き込んで喉をゼロにする

大人になったら入れなくなる
秘密の場所なんて寂しいだろう

ジャングルジムから生まれた身体が
大きくなって戻ろうとすると
頭の外に宇宙を広げて
尻餅をついた子供を助ける


自由詩 永遠の空 Copyright ミナト 螢 2018-05-28 17:59:16
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